東京都杉並区阿佐ヶ谷にはアニメコラボカフェがありました。
「SHIROBACO(シロバコ)」です。
「マクロスF」や「しゅごキャラ!」などを手掛けたアニメ制作会社「サテライト」が企画プロデュースしました。
2014年3月29日にオープンして、2019年1月20日に閉店しました。
阿佐ヶ谷駅の周りにはアニメ制作会社が多く、「アニメを生む街」として知られており、2014年3月29日、阿佐ケ谷駅と高円寺駅の間の高架下に「阿佐ヶ谷アニメストリート」が出来たのです。
「SHIROBACO」は阿佐ヶ谷アニメストリートの真ん中あたりにありました。
「阿佐ヶ谷アニメストリート」にはキャラクターグッズ、フィギュア販売店、コスプレ衣装販売店などがありましたが、2019年2月末にアニメストリート全体が消滅してしまいました。悲しいですね。
「アニメコラボカフェ」ということで、アニメのコラボカフェとして、店内がアニメ一色になり、限定メニューや特典がもらえる、などがありました。
がしかし、SHIROBACOの最大の特徴は、「カフェで働く店員は声優を目指す卵」というものでした。
その他の特徴としては、店内に映像・音響、配信の設備を整えており、イベントや公開収録が容易に行えるようになっていました。
SHIROBACOの店員さんは「SHIROBACOタマ5(シロバコタマゴ)」と呼ばれ、声優になるための修行をしながら、楽しく頑張っていました。
制服として、カフェ的な制服が採用されていました。
ポロシャツ+エプロンというスタイルが基本で、それ以外は自由なようで、さまざまなタマ5さんがいました。
髪型などは自由なようでした。髪が長い人も縛ることが必須ではないようでした。とはいえ、ツインテールにする女の子もいるようでした。
ポロシャツの形状は半袖の1種類で、左腕に「SHIROBACO」のロゴが描かれています。しかし、色のバリエーションは豊富で、水色、ピンク、緑、紫、黄色、黒、紺など、さまざまでした。
エプロンは共通で、茶色のサロンエプロンで、腰紐は正面で結び、左側だけにポケットがあり、ポケットにはロゴが描かれていました。
エプロンの下は自由で、スカートだったりズボンだったり、おそらく自前のものを使用しているようでした。
靴などもおそらく同様でした。
今回紹介したのは女性バージョンですが、男性タマ5もポロシャツ+エプロンというスタイルは同様でした。
アニメコラボカフェのイベント時には、店員さんがキャラクターのコスプレなどをしていました。
ちょうど同時期に放送されていたアニメ作品『SHIROBAKO』と混同する人も多いようですが、全く関係が無いそうです。
『SHIROBAKO』の放送が2014年10月から2015年3月でしたので、本当にピッタリのタイミングでした。紛らわしいですよね。
ちなみに「白箱」とは「アニメ業界用語で放送前にスタッフに配布する最初の映像媒体のこと。技術が発達しデータでの受取が主流となった現在でも、VHSの時の流れでいまだに白箱と呼ばれている。」だそうです。
アニメコラボカフェとして、さまざまなアニメやゲームとコラボしていました。
だいたい2週間から4週間の期間で限定メニューなどが提供されていました。
「NEW GAME!」「ウマ娘」「ハイスクール・フリート」「僕らはみんな河合荘」「モーレツ宇宙海賊」などなど、たくさんです。
オリジナルコースターとかオリジナルトレカなどが特典で付いていたりするので、集める人は頑張っていました。
それだけではなく、そのアニメの声優などのトークイベントを開催している場合もあったりで、熱いです!
SHIROBACOにはポイントカードがありました。
お客さんのことを「社員」と呼びます。
どういうことかといいますと、「プロデューサー」「監督」「アニメーター」の中から一つ職業を選び、社員になり、名刺を作成します。
ポイントを貯めると出世していきます。最終目標が「プロデューサー」「監督」「アニメーター」ということです。
3つのコースをすべてコンプリートすると「MASTER OF SHIROBACO」の称号をもらうことが出来ました。
という、かなりユニークなポイントカードでした。
説明文に「リストラ・早期退職制度はございません」と書かれています。笑えます。
阿佐ヶ谷アニメストリートと共に閉店した「SHIROBACO」がその後どうなったのかといいますと、
「アニメコラボカフェSHIROBACO」は声優事務所「プロダクションSHIROBACO」になり、高円寺の近くで声優マネジメント活動を継続しています。
会場を借りて、夏祭りカフェやクリスマスカフェなどのイベントを開いています。
ファンとしては、会いに行ける機会があるというのは良いことですね!
(2025-08-22)