純喫茶 アメリカン

大阪にある老舗喫茶店 「純喫茶 アメリカン」 です。
道頓堀川沿いにある「道頓堀商店街」 の「くいだおれ人形」の近くから南へ向かう 「千日前商店街」の中にあります。

創業が1946年 (昭和21年)という歴史のある喫茶店で、 ともかく歴史がありそうなことは外観を見ただけでわかりましたが、 中に入ると、内装が豪華なので驚きます。 天井から吊られた大きなシャンデリアとか、「昭和」ですね。

入り口すぐ左に2階に上がる螺旋階段がありまして、異次元空間に連れ込まれそうな雰囲気があります。
さいわい(?)、私が行ったときは1階の席に座ったので2階の様子はわかりませんでした。

制服も「平成」であることを忘れてしまうくらいの、古いような、未来のような制服です。

頭に付けるものはありませんでした。
黒いワンピースの襟が白いというのは、学生服にありそうなスタイルですね。 前も後ろも四角い襟の辺には黒いラインが入っていました。
首元には黒い紐でリボン結びしていました。 正面には茶色いボタンが6つありました。
背中にはサイズ調整(もどき)のベルトが黒ボタンで留まっていました。

半袖の袖口は後ろ側に黒いボタンがありました。
ワンピースの上半身とスカート部の切り返しは腰の下の方にあり、 「マリア様がみてる」の私立リリアン女学園の制服を思わせます。 (後姿が近い気がしたのです)
切り返しの部分で等間隔にプリーツがあり、広がり気味のふんわり感です。 スカートは膝下ほどの長さがあり、裾には白いラインが3本ありました。おしゃれですね。

エプロンはありません。
足元は黒い靴でした。

アメリカン特製ホットケーキ(550円)がふわふわで大人気 という噂を、後から聞いたので、その時は食べることが出来なかったのですが、 吉本新喜劇の小藪さんもよく食べにきたりするらしいですし、 ということは他の吉本芸人の人もたくさん来たりするでしょうし、 なんだかすごいお店だったのに、事前に調べずに行ってしまった私が悔やまれました。
よりホットケーキを美味しくするための、クリーム、チョコクリーム、ブルーベリージャム が付いた「スペシャルホットケーキセット」というのがあり、想像するだけでよだれが出ます。

メニューも赤い表紙に金色で「☆」星マークがたくさん描かれていて、「アメリカ」ナイズされています。カッコイイです。

老舗であり、コーヒーが美味しい、などで有名な喫茶店ですので、私が訪れたときはかなり満席に近かったです。 (1階を見渡す限りですけど)
お店の紹介で「総席数、245席」と書いてあったのをみて、笑っちゃいました。
団体さんにも対応できるように、奥の席は「御予約席」の札を置いて確保しているようでした。(推測)
いやあ、それにしても245席ってかなり多いんですけど!
多人数に対応できるようにと、店員さんの数も多いですが、男性店員さんが半分くらいいますので、 ウェイトレスさんは2人くらいしかうろうろしないようです。

ちなみに、「純喫茶(じゅんきっさ)」とは、酒類を扱わない、純粋な喫茶店のことです。 昔はスナック等の酒場も「喫茶店」の仲間になっていたことへの差別化のために生まれた名称です。
40年くらい前は多数存在した「純喫茶」ですが、現在では「喫茶店」との違いは「ほとんど」ありません。
それでも他人に説明する際は「渋めのデザイン」と言えば、納得していただけると思います。


(2012-10-30)

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純喫茶アメリカンの制服のイラスト