コモレビフィーカ

愛知県名古屋の大須にある、オルゴールの流れるメイドカフェ 「KOMOREBI FIKA(コモレビフィーカ)」 です。
2018年9月30日にグランドオープンしました。
クラウドファンディング支援者など招待客向けのプレオープンイベントが9月27日28日にありました。

場所は、大須観音駅から徒歩6分、大須観音駅から上前津駅へ向かう中間くらいにある大通り沿いにあります。
大通り沿いの交差点にある大きな「大須」の赤い提灯が目印です。
赤い提灯のすぐ隣のビル、櫻井ビルの5階のレトロなドアを開けるとそこには隠れ家的な空間が広がっています。

「コモレビフィーカ」のロゴをよく見ると中心に「大人のメイドカフェ」と書かれています。
「えっ!まさかそういう…」とちょっとびっくりしますけど、「落ち着いた雰囲気の中でロングメイドがお給仕する」という「ゆっくりした時間をお過ごせますよ」という意味でした。ふいー、ドキドキしましたよ。
わちゃわちゃするのが子供用のメイドカフェだとするなら、コモレビフィーカは大人用のメイドカフェということみたいです。

コンセプトストーリーを引用すると「お屋敷に訪れた方は大奥様の大事な客人として、コモレビフィーカで私たちメイド達が丁重にお迎えさせていただいております。」
となっています。ですので来客者の呼び方は、男性は「ムッシュ」、女性は「マダム」となっています。
「えっ、マダムっておばさんって意味では?」と思ったあなた、フランスでは「マダム」はむしろ褒め言葉でして、「大人の女性」として認められた証なんですって。

コモレビフィーカの「フィーカ」の意味は、スウェーデン語の動詞で「日々の仕事の手を休め、おしゃべりして、休憩するために集まること」だそうです。
「森のカフェ、ブックカフェのような雰囲気」を目指しているそうです。
壁際には本棚があり、たくさんの本が並べられています。
窓際には小さな鉢植えが並べられていて、ハーブや野菜などを育てているんです。

さて、肝心の制服ですが、ロングスカートでフリルたっぷりの落ち着いたメイド服になっています。
頭にはキャップ型のヘッドドレスを付けています。後側にはリボンが付けられていて、尻尾がかなり長いです。
白いブラウスは襟にフリルがあり、袖口にもフィリるが付いています。7分丈くらいの袖で、動きやすくなっています。
前合わせの左右には3本ずつのラインが見え隠れします。
実はこのブラウス、日本では手に入らないらしく、ヨーロッパから輸入しているんですって。

ベストはオリジナリティが溢れています。
黒いベストですが、お腹部分は緑と黒の縦のラインになっていて、緑灰色の太い紐で編み上げを作っています。
ここでウエストのサイズ調整をするようです。
ベストの肩部分には大きな白いフリルが付けられています。天使の羽をイメージしているそうで、今にも飛び上がりそうなくらい鋭角です。
ぜひ背中側を見ていただきたいのですが、
お腹側でサイズ調整しているため、背筋がとても良いように見えます。ビシっとしてます。

胸元のリボンには種類があります。
4種類あって、メイドの階級によって付けるリボンの種類が異なるのです。
いずれも黒い布で、中央はカメオブローチが付けられています。
イラストで付けているリボンは、ハウスメイドが使用するリボンです。

お腹の部分にはネームプレートを付けています。
中央には小さくロゴマークがあり、その下に名前が書かれています。

スカートは黒くてとてもロングです。床に付きそうなくらいの長さになっています。
エプロンは特徴的なラインが入っています。
長台形のエプロンの周囲は緑色のかなり太いラインがあります。
エプロンの左右には太さの違う茶色いラインが縦に入っています。
右下にはコモレビフィーカのロゴが刺しゅうされています。

「司書」をイメージしたメイド服ということで、落ち着いた雰囲気ですね。
デザインはオリジナルですが、衣装製作はキャンディフルーツに委託しているそうです。

コモレビフィーカのシステムですが、入館料が300円かかり、ティーサロンチャージとして1時間600円かかります。
さらに1時間1ドリンクオーダー制となっています。
紅茶が700円から1000円。ポットで提供されるので、3杯くらいの量があります。
コーヒーは900円ですが、目の前でメイドが一杯ずつ淹れてくれるのです。
紅茶などを注文すると、茶葉を紹介した手書き風のカードをもらえます。
茶葉の説明が書かれていて、砂糖をどれくらい入れればいいとか、ミルクティーにすると良いとか、いろいろ解説されています。
茶葉ごとにカードが違うので、すべて注文してみたくなりますね。

フード系はあまりなく、メイドさんが作るクッキーやスコーン、メイドの気まぐれパフェ、メイドのお絵かきケーキなどがあります。
季節ごとにフードメニューを変えていくスタイルのようで、その時のメニューがメニューボードで紹介されています。
エンターテイメントメニューとして、ブロマイドが700円、チェキが800円であります。
メイドからのメッセージ付きです。いろいろ書いてくれます。

店内は自由に読んで良い本がたくさんならんでいます。
絵本や紅茶、コーヒーの解説本、喫茶店の本など、読み応えのある本ばかりです。
メイドさんのおすすめ本のコーナーがありまして、メイドさんがセレクトした本を読むことも出来ます。
カウンターの横の本棚には同人誌コーナーがありまして、メイドカフェ紹介本などがずらりと並んでいました。
「コモレビフィーカ」を紹介している本もありますね。
紅茶を飲みながら本を読む…なんて優雅なひとときでしょう。

優雅な体験はまだまだあります、
毎日、オルゴールの演奏タイムががあります。
15:00、17:00、19:00、21:00にはなにやらメイドさんがゴソゴソしはじめて、オルゴールタイムになります。
オルゴール演奏中はドアを閉めてだれも出入りできないようにします。
オルゴールはポーター社のスワン・エリートという機種です。
108弁の櫛歯があり、30センチのディスクが爪弾く際の、気品と安らぎに満ちた響きが特徴です。
曲はたくさん用意しているらしく、リクエストを聞かれたりします。
「えっ、レパートリー知らんし」と思いながらもリクエストしてみた所、ちゃんとそれ系のものがあったので凄かったです。

実は通常時は入館料が毎回300円かかりますが、それは非会員の状態だからです。
会員になるとこの300円はかかりません!
しかし年会費5000円となっています。1年間に何回訪れるか前もって計算した後に入会すると良いでしょう。
栞の形をした「常時の鍵」が発行されるということで、「常時の鍵」だけのために入会しようか悩みました…。
会員になると会報をもらうことができたりいろいろ特典がありますので、お得です。

「想い出のお土産」として、1回のお会計毎にささやかながら思い出のお土産をガチャガチャ形式でプレゼントしてくれます。
機械がカウンターの横に置いてあって「何かな〜?」と思ってみていたのですが、毎回引くことが出来るようです。
中はさまざまなシールが入っています。メイドさんが書いたイラストですって。

他にも栞を貰いました。
名前とメッセージ付きで、しかも花の種が貼り付けられているのです。
紙ごと土の中に指して水をやるとぐんぐん生えてくるとのことです。
いろいろ情報が詰め込み過ぎで、普段利用できない栞です。

「コモレビフィーカ」には系列店が名古屋や東京にたくさんあります。
「Abyss la portée(アビスラポルテ)」「スターリーフォレスト」「BLUE EGG」と、賑やか系のお店ばかりだったためこのお店の落ち着き度合いに戸惑いを隠せませんでしたが、 慣れてしまえば居心地の良さに変わっていることに気付きます。

注意したいのは営業時間です。
定休日が火・水となっています。
当初の営業時間は平日は14時から21時、土日祝は14時から21時となっていましたが、
しかも2020年の外出自粛推進のため、7月16日から平日は14時から18時となり、 『8月1日から当面の間』平日週末共に13時から18時までの営業に変更になりました。
昼の5時間しか営業していないとか、なかなか隠れ家ですよ!
今後も営業時間の変更は予想されますので、行かれる場合はツイッターなどで確認しておくのが良いでしょう。


(2020-08-16)

  • 愛知
KOMOREBI FIKA(コモレビフィーカ)の制服のイラスト