東京は銀座のど真ん中に昔懐かしい喫茶店がありました。
「喫茶館 仏蘭西屋(ふらんすや)」です。
銀座の中央通りには三越や松屋などのデパートが並んでいますが、
「松屋銀座」の裏手側の細い路地に「仏蘭西屋」はあります。
外に大きな立て看板でメニューなどがババーンと見えていますので、階段を降りた地下一階がお店です。
最寄り駅は東京メトロ銀座線の銀座駅です。
ビルの上の方にも飲食店はたくさんありますが、地下への階段が道路に面していますのでとても目立っています。
それどころか、立て看板がかなり幅を取っていて、優遇されている感があります!
「どうしても目立たせたい理由」があったのでしょう…
それは、制服がメイド風だということです!
エプロンはありませんが、黒いワンピースという点で、かなり心をつかむ何かがあります。
頭に付けるものはありませんでしたが、紙が長い人は後ろで結び、黒いシュシュを付けていました。
この仏蘭西屋の黒いワンピースは襟が特徴的ですね。
白い襟は、やわらかいレースになっていて、割と大きな穴が開いています。
よーく見ると花の模様が見えるような気がします。
左胸に紺色の丸の中に仏蘭西屋のロゴマーク(?)があるネームプレートを付けていました。
半袖のようですが、冬の時期は黒いカーディガンを羽織っていますので「冬はカーディガンを含めて制服」と心に言い聞かせましょう。
ただし!仏蘭西屋は制服の着方がしっかりしています。
カーディガンの上に白い襟を出すのです。
決して襟を隠すことはありません!
カーディガンも真っ黒でポケットの場所も同じだったので、お店が用意したカーディガンだと思われます。
スカートは膝下丈くらいのフレアスカートです。
一般的に喫茶店の店員さんはエプロンを付けていますが、仏蘭西屋ではエプロン無しのようです。
確かに、エプロンの形状がタイトだと、フレアスカートとの相性がよくありません。
フレアスカートを目立たせるためだと考えると納得できます。(?)
足元は黒いタイツと黒い靴(スニーカーとかローファーの人も)でした。
床が絨毯なので、ヒールが細いと困りますからね。
内装はとてもレトロチック豪華です。
まず、階段を降りて入口の前には「仏蘭西屋」と大きく書かれた真っ赤な玄関マットがお出迎えしてくれます。
そして、扉を開くと大理石風な床になります。
店員さんが近づいてきて「喫煙か禁煙か」聞かれますので答えると、席に案内してくれます。
席の方の床は絨毯(タイルカーペット)になっています。
喫煙席側の天井にはとても大きなシャンデリアがあります。
ランプが何個付いているんだろう?100個位?というシャンデリアです。
座った椅子も、クッションが柔らかく、肘掛けのある豪華な椅子でした。なんといっても柄が英国風です。
なんといっても仏蘭西屋は珈琲ショップですので飲むならコーヒーでしょう。
ウェッジウッドのカップとソーサーであつあつのコーヒーが出てきます。
午前の8時から11時に行ける機会があったらモーニングセットを注文してみましょう。
500円、600円、700円の種類のセットメニューがあります。
税込みで500円のモーニングAセットは、トーストとドリンク(コーヒーまたは紅茶)のセットでした。
Bセット、Cセットになると、玉子やソーセージが増えていきます。
「コーヒーはおかわり無料」と書かれていますので、多少は遠慮しつつもおかわりをお願いすることが出来ます。
「銀座」でここまでのサービスを受けられるとは嬉しすぎますね。
11時から16時まではランチメニューが登場します。
1100円前後でパスタやサンドイッチやドリアやビーフカレーなどがドリンクセットで食べることが出来ます。
入口近くのショーケースにはワッフルやパフェのサンプルが並んでいましたので、今度はそちらも食べてみたいですね!!
安い価格帯なので、お客さんも多く出入りしていました。
「仏蘭西屋」は銀座3丁目松屋東入口前と新宿の京王百貨店新宿店4Fにもあります。
そして、実は「仏蘭西屋」は「英國屋」系列の喫茶店だったのです。
「仏蘭西屋のロゴ」には小さく「EIKOKUYA」と書かれています。
「カフェ 英國屋」の方はメイド風の制服ではなくなってきていますが、仏蘭西屋はまだまだクラシックな制服を貫いているようです!
朝8時から夜23時くらい(曜日による)まで営業しているのでいつでもこののんびり空間に浸ることが出来ます。
年中無休で銀座に行きたいですね。
(2020-03-18)