東京駅1番街の1階にある そば屋さん、「そば処 為治郎(ためじろう)」です。
2012年2月にオープンしました。
1階を歩いていると、壁に舞妓さんが描かれた看板を見つけることができるので、ちょっとビックリしますが、お蕎麦屋さんです。
元は京都にある「本家西尾八ッ橋」という八ツ橋を売っているお店で、創業が1689年、「京都で一番古い八ツ橋屋さん」だそうです。
そう言うと和菓子屋さんのようですが、京都市内に「ぎをん為治郎」や「西尾八ッ橋別邸」という店名で和食レストランがあります。
「そば処 為治郎」は東京出張版ということですね。
制服は、黄緑色の和服です。京都っぽいですね。
頭に付けるものはありませんでした。
黄緑色の和服は、袖の部分がゴムで絞る形状になっています。
和服の柄は、黄色と白の模様がうっすらと入っています。
小豆色のエプロンは、右側にポケットがあります。
足元は足袋と草履の人もいましたが、スニーカーの人もいました。動きやすさ重視ですね。
テキパキ働いている店員さんはステキです。
営業時間は朝7時30分から夜21時までとなっています。
早朝から開いているのが東京駅っぽいですね。
メニューはたくさんあります。
鴨せいろそば、にしんそば、牛肉うどん、鴨なんばうどん、きつねうどん、とろろそば、ざるそば、などは700円から1000円程度です。
ラーメンもあります、鶏そばラーメンは920円です。
モーニングセットがあり、7時30分から10時までは610円でそばorうどん、ごはん、半熟卵が付いています。
ビールなども販売しています。
「にしんそば」が京都の名物ということで、メニューの中でも目立った表記がされています。
そばの上にニシンが横たわっています。
そして、驚くのが、すべてのメニューに標準でデザートが付いていることです。
八ツ橋一袋(2枚)がお盆に乗せられてそばが出てくるのです!
最初はびっくりしましたが、コメダ珈琲のピーナッツみたいにだんだん「無くてはならないもの」になってきます。
「これだよ、これ」という感覚です。
あと注意ですが、「生八つ橋」じゃなくて、固くて土管を半分に切ったような形状の方の「八ツ橋」ですので、お間違いなく。
システムは、入口に券売機があるのでそこで食券を購入し、すぐそばで待ち構えている店員さんに渡すと、席まで案内してくれます。
さすが東京駅、入口の外に掲げられたメニューは日本語に加えて英語と中国語が併記されています。
店内はカウンター席とテーブル席があります。
壁や天井が特徴的で、細い木が格子状に組み合わされています。
窓ガラスの部分も木組があり、ちょっとした目隠しの役目も果たしているようです。
八ツ橋の形状は「琴」のような「橋」のような形状ですが、八ツ橋の起源は2つの説があるそうです。
・箏曲の開祖と称えられる八橋検校を偲び、箏の形を模した
・「伊勢物語」第九段「かきつばた」の舞台である「三河国八橋」の八枚橋の板の形を模した
どちらも「形状」と「名称」の両方の説明がつきます。
アーチを描いているのは「携帯食として割れにくくする工夫として、丸みを帯びた形になりました」とあります。
何事も調べてみると、いろいろなことがわかりますね。
我々は八ツ橋を美味しくいただくのみです。
(2022-12-25)