神田にある喫茶店
「クレスケンス(crescens)」
で
す。
「喫茶室クレスケンス」という表記も見受けられます。
2014年9月にプレオープン、10月に正式オープンしました。
神田駅の西口から出たすぐそばのビルの2階にあります。徒歩1分です。
大きな看板は無く、営業時間中はビルの入り口部分に黒い立て看板が出されるので、それが営業中の合図です。
周りは駅前の居酒屋ばかりという立地の中、さりげなーく喫茶営業をしているお店です。
営業時間は平日と土曜日は11時から23時まで、日曜&祝日は11時から22時までです。
となっていましたが、2015年4月から平日は11時から17時まで、さらに定休日が月曜と水曜に変更になっています。
土日祝は11時から22時までだそうです。
ただし、従来は営業時間が変更になることが多かったので、
事前にtwitterをチェックして行くことをオススメします。
「喫茶店」です。公式からすると、このお店は「喫茶店」なんですって。
公式サイトにちょこっと一行「ハウスメイド服のスタッフがお出迎えいたします」としか書いていません。
紅茶にこだわっていて、さまざまな茶葉があり20種類以上の紅茶を取り扱う喫茶店、なんですって。
って本人は言いますけど、すくなくともぶんちょ目線では「メイド喫茶」です。
しかも「クラシカルメイド」の方の。
そういう認識でいる人は多いらしく、制服好き界隈ではお店の存在は広まっていて、ついに私も調査してきましたので紹介するのです。
頭にはシニヨンキャップを付けている噂がありましたが、私が訪れたときは付けている人はいませんでした。
襟と袖口とエプロンが白で、その他は黒です。
襟の一番上のボタンだけ白で、正面のボタンは黒となっています。
肩は大きなパフスリーブの長袖で、袖口の形状が特徴的で、長方形ではなく台形になっていて、外側でとんがっています。
そのトンガリ部分には銀色のカフスボタンが付いています。
白いエプロンはかなりフレアです。胸当て部分には左右に3本ずつのピンタックが縦に入っています。
スカートはかなり長く、靴が見えるくらいの長さです。
ビルの階段を上って2階に着くと、木でざっくばらんに作られたドアがあります。
「ざっくばらん」というのは、「隙間だらけのドア」ということです。
隙間からわずかに店内を覗くことが出来ます。
ドアを開けて入ると「お好きな席にどうぞ」と言われるので、2人用のテーブル席に座るのです。
大きなガラス窓があり、ほとんどのテーブルが窓際にあります。光が差し込んできて良さそうだったので、窓際の席に座ってみました。
2階という立地と大きな窓からわかるとおり眺めは良く、大きな窓からは……電車や居酒屋が大量に目に入ってきます。(泣)
店内はクラシカルなお屋敷風になっているだけに、なんかこう、異世界に居る感じを味わえます。
内装と店員さんはかなりヨーロピアンな雰囲気を出しているのですが、外を見ると一瞬で現実に引き戻されます…。
テーブルクロスは白の上に紺色または赤色が45度ナナメの2重掛けとなっています。
高級レストランでしか見られないようなテーブルですよ。
テーブルの上にはいろいろなオブジェが置かれていたりします。
紅茶の種類が多く、とてもこだわっているので、選ぶのにかなり苦労すると思います。
ただ、悩んでいるところに店員さんが紅茶の説明をしに来てくれます。
ダージリンの品ぞろえが凄くて、ファーストフラッシュもセカンドフラッシュも数種類ずつ置いてあるお店なんて聞いたことありません。
農園まで明記しているお店はあまりないので、その茶葉のセレクトは、好きな人はたまらないでしょう。
紅茶を注文すると、真っ白なティーポットで出て来て、3杯以上の量があります。
冷めないようにティーコゼーも被せてくれます。
ミルクも大きめな器にたっぷり入っています。3杯分あると考えながらペース配分を計算したりすると良いでしょう。
紅茶の種類は多いのですが、食べ物の種類は極端に少ないです。
フードはハヤシライス、スパゲティ、ポークソテー、チーズトースト。デザートはブラウニー(チョコレートケーキ)とスコーン。のみです。
音楽に造詣が深いようで、店内でオルガンの演奏会のイベントがあったりするようです。
接客がとても丁寧で、クラシカルメイド喫茶で見られる「スカートのサイドをつまんでちょっとしゃがむ」を頻繁にやってくれます。
癒されます。
退店するときは、店員さんがドアを開けてくれ、階段を下りるまで入り口で見送ってくれます。
かなり緊張しますね。
秋葉原ではなく、池袋でもなく、(サラリーマンが多いと思われる)神田のしかも駅前に出現したこの異世界空間。
都会の喧騒を忘れたい人は集まると良いと思います。
メイドさんと紅茶とスコーン。至福のひとときですな。(窓の外さえ見なければ)
(2015-03-31)