月夜のサアカス

秋葉原にありました、不思議な雰囲気の喫茶店、 「月夜のサアカス」です。
残念ながら、2013年5月末で閉店となってしまいました。

以前、冬服夏服を紹介しましたが、 2012年4月から、土日限定の制服が追加されました。
これは見た目がメイド服ですが、公式にも「メイド服」と呼ばれています。 他の制服と同様、「SERAPHIM」製とのことです。

頭にはシニヨンキャップのような帽子を付けています。
形状は丸ですが、ほぼ平らの円の周囲に半透明のフリルが付いていて、後頭部に垂直に付けるような感じでした。
後方下部には半透明のテープでリボンがあり、尻尾がかなりの長さでした。
髪型は、あえて長い髪を束ねて後方でまとめる、という方式をとっていました。

黒いワンピースは襟と袖口だけ白でした。 袖口には細かいレースが付いています。
店内の照明がやや暗いというのもありますが、黒の部分の反射がまったくなく、「真っ黒」でした。

白いエプロンはかなり特徴的で、正面から肩、背中にかけての幅広なレースが目立っています。
肩と背中のレースの部分は、服の黒がかなり透けて見えます。

胸当て部分は縦に細めになっていて、胴が細く見える効果があるのかもしれません。
ピンタックライン2本が左右に付いていました。

ロングエプロンの裾にはフリルとラインが2本ついていました。
背中の腰紐のリボンはかなり太めです。

ワンピースのスカート部の裾は5センチくらいのフリルが付いていました。
スカートの丈がロングすぎて、足元は靴しか見えないような状態でした。

2013年の2月のブログで、5月末に閉店という告知がされました。
さらに、最後の1週間はポイントカード2枚目以上の人(最低1枚は満了している人)限定でしか入場できない という措置をとっていました。

私が最後に来店したのは3月でしたが、 最後の1ヶ月はかなりの混雑だったようです。
がしかし、満了ポイントカード保持者限定の最後の1週間は、落ち着きを取り戻していたそうです。
私もぎりぎり2枚目になっていたので、入ろうと思えば入れたのですが、 「きっと常連さん達の為の空間なのだろうな」と遠慮したのでした。

閉店前期間はポイントカード景品というのがありまして、 満了したポイントカードの数に対して景品がもらえました。
1枚でオリジナルシール。2枚でクッキー。3枚でICカード用シール、でした。
交換すると、ポイントカードの裏に大きなスタンプを押してもらえました。

夕方になると火が灯される特徴的な黒いランプ、お手洗い前の鏡、本棚、大テーブル、トルソー…
印象的な店内は今でも思い出すことができます。
SAKIZOさんの原画展イベントが頻繁に行われていたりして、店員さんがその衣装を着ていたので、 必死に服装をメモしたものです。
長いようで短い4年間だったと思います。
遠くに住んでいながらも、東京に行ったらほぼ必ず訪れていたと思います。 それだけ「帰りたい場所」でした。

ランプの星型の窓を見ていると、子供の頃、塾帰りに見た夜空を思い出します。 月が無く、とても広くて、暗くて怖い、そんな夜空です。
そうやってランプを眺めて、ぼーっとしている時間が好きでした。 都会の喧騒を忘れてゆったり出来る時間が必要だったのです。
あと、興味本位でランプを触って、「熱いっ」ってなったことも良い思い出です。(笑)


(2014-05-02)

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月夜のサアカスの制服のイラスト

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